病院ではよく医療ミスなどで訴えられるケースがありますよね。
実は、教員現場でも訴訟が起きる場合があり、教員サイドも困惑することがあります。
ということで今回は訴訟保険に触れていきたいと思います。
教員の訴訟保険とは
みなさんは訴訟保険というのをご存知ですか?
訴訟を起こされた際に、弁護費用や相談費用を負担してもらえる保険です。医療関係者は訴訟を起こされることで失職の可能性も高く、この保険を利用している人も多いと聞きます。
私が新卒の教員の時に真っ先に勧められたのを覚えています。実際に訴訟を起こされている先生が学校に勤務していて、相当つらそうな状況でした。
訴訟保険は月々500円程度で加入できるので、一年加入していても6000円程度。何かあった時のためにみんな加入していました。
教員に対して家庭から訴訟が起こされたケース
実際に私が学校現場にいた時の訴訟が起こされたケースを簡単にご紹介します。
部活動の指導が厳しい
部活動の指導が行き過ぎた指導になっていると保護者からクレームが来ることがあります。保護者によってはもっと厳しくしてくれと言われることも多いので、先生にとっては板挟みです。
部活に力を込めている先生ほど指導が厳しくなる傾向はあるのですが、厳しくすると子どもたちが部活を辞めたいと保護者に言いだしたりすることもあります。
そういう経緯で保護者から「先生が厳しいから家の子が部活を辞めたいと言っている。3年間の学校生活を無駄にした」と言われて、訴訟を起こされてしまった先生がいました。
体罰があったのではという疑い
部活の指導中に体罰があったのではと保護者が訴訟を起こしました。結果は体罰ではなく、不適切な指導があったという結論になりました。
その時に体罰と言われた行動が、「大きな声で怒鳴られた」という事でした。いまでは大声で指導するのも体罰や不適切な指導とされる傾向があるみたいです。
まとめ|教員は家庭から訴えられてしまうことがあります。そのために訴訟保険があります。
訴訟を起こさなくても…と正直思ってしまうケースもあります。
何でもかんでも先生のあら探しをされてしまうと、先生も困惑してしまいます。先生も人間ですから、間違いは起こします。さすがに、生徒に手を出すなんてことは弁護できませんが、先生の行動に過度に反応しがちな状況は、行き過ぎではないかと思います。
学校と家庭が本当の意味で伝えたいことを伝えあって、協力しながら子どもたちを成長させられる環境を願って。
以上、今回は訴訟保険についてでした。