学校の先生が定期的に行う職員会議。
生徒は教員の許可がない限り、強制的に下校させられます。
なぜ、学校に生徒がいてはいけないのか。職員会議では何が話されているのか。
元教師が簡単に説明していきます。
職員会議とは
職員会議とは、学校の教員が校内の行事や生徒指導、学年の情報、地域の方々とのやり取りなどを共有するための会議のことです。
教員が参加する会議ですので、栄養士さんや事務の職員、用務員さんなどは会議に参加しません。
私の経験上、職員会議は水曜日の14:30~16:00ぐらいの時間で行われることが多いと思います。ですので、水曜日の時間割は5時間授業で早めに生徒を下校させられる体制が取られていることが多いです。
大体、月に1回か2回のペースで行われますが、年度末や年度初めは会議の回数が多くなります。
職員会議の内容
会議の内容を大まかにお伝えすると
- 校長副校長、からの事務連絡(学校全体の動きやイベントの連絡など)
- 校務分掌(教員の仕事の分担)ごとの報告
- 学年別の報告
です。
時期によっては上記の内容に加えて、
- 行事の進捗具合の共有
- 特定の生徒の情報共有
- 体罰研修
- アレルギー研修
等がされることもあります。
職員会議前に生徒が下校させられる理由
職員会議の前に生徒が下校させられる理由としては、会議の内容の赤文字の「学年別の報告」と「特定の生徒の情報共有」が大きく関わってきます。
学年別の報告や特定の生徒の情報共有の時間では、生徒の個人名を出し、その子に対する指導や支援の状況や対策を教員で話し合います。
報告される話の内容としては、
- 問題行動
- アレルギー
- 知的障害、発達障害などの障害
- 不登校
- 大怪我
- 定期テストなどでのカンニング、不正
- 経済的困難(給食費未納や、教材費支援者など)
など、個人的な内容になってくるので、生徒には絶対に情報が漏れてはなりません。
もし個人情報が漏れたとなれば、間違いなくクレームが来ます。
そのため、職員会議を行う前に生徒を帰らせておくのです。
基本的に職員が揃ってから職員会議は行われるため、先生が早く揃うようにクラスでは清掃が簡単清掃になったり、会議の日は免除になったりしたことがある方もいらっしゃるのでは。昇降口での下校指導も職員会議の日は一層激しかったりします。
職員会議で話す内容とは|まとめ
まとめると、漏れてはいけない生徒の個人情報や学校側の動きを漏らさないための配慮として、生徒を下校させてから職員会議を行っているのです。
ちなみに先生がいなくなった職員室は基本的に鍵がかけられます。重要な書類やテスト問題が紛失などしたら大問題です。あらかじめ、誘惑に揺れやすい年頃の生徒たちに問題を起こさせない工夫をしています。
以上、「職員会議って何を話すの?生徒を下校させる理由って?」…学校の裏話でした!