仕事には向き不向きがあります。
もちろん、教員・教師にも。
どんなに一生懸命な人でも、不向きなことを続けていくのは時に苦痛を感じてしまうものです。
そこで今回は、「教員に向いていない人」を私の経験をもとに紹介していきます。
これから教員を目指す人の参考になればと思います。
1.休憩時間をきちんと取りたい人
まずお昼休憩は取れないと思ったほうが良いです。
他の仕事と比べると、給食指導やお昼の時間にこなさなくてはならない仕事が入ってきますのでどうしても休憩時間が短くなります。
かといって、その分の休憩時間を取れるわけでもありません。
休憩時間がないとしんでしまう…という人はまず先生に向きません。
休憩が取れないというのはおかしい話なのですが、現在の学校運営ではどうしても変えられない部分もあります。
休憩については今までも問題視されていますが、いまいち改善に踏み切れていない印象です。
2.気を遣いすぎてしまう
これは個人的に強調したい点です。
保護者に対して、他の先生に対して、子どもに対して。
すべてにおいて気を遣うことは大事であっても、気を遣いすぎてしまうと体がもちません。
若手の教員は特に新しい環境でストレスをためやすいので、病気になり休職・退職になるケースが増えてきています。
気を遣いすぎる人は注意した方がいいですね。
3.プライベートと仕事をしっかりと分けたい
例えば都心部では、毎年何百人も新しい生徒と知り合うことになります。
その分、プライベートの時間に生徒と遭遇する可能性も高くなります。
大切な人とのデート中、家族とのだんらんの時間などに生徒や保護者と遭遇して、仕事モードにならないといけない場面が結構あります。
仕事とプライベートの区別がないのは、意外にも辛いものですよ。
彼氏彼女とデートしているところを子どもや保護者に見られると、親のコミュニティー、子どものコミュニティーで噂になりすぐに学校中に広まります。
この点を特に嫌がる先生も多いです。
こんなことも・・・
私の友人(教員)は、彼女とデート中の姿を保護者に見られてしまいました。
しばらく経った後に保護者会があったのですが、クラスに他の保護者がいる中で、「先生、この間は熱かったですね」と言われてしまい、他の保護者にも女性とデートをしていたことを暴露されてしまったそうです。
いやー、自分だったらと思うとゾッとしまいます。
保護者の方も、見かけたとしてもそっとしておくべきでしょう。
4.ストレスをためやすい
教員の病気の原因にストレスが挙げられます。
- 子どもの訳の分からない言い分を聞いたり
- 保護者の身勝手な要望やクレームに対応したり
- 先輩の教員や指導教員に気を遣ったり
こんなことを繰り返すうちに教員はストレスを感じるものです。
はっきり言って、「教員」はストレスをためて我慢をしなければならない職業です。
ストレスをためやすい、怒りやすい、ふさぎ込みやすいという方は注意が必要です。
5.注意することが苦手
教員は生徒の指導が仕事です。毎日生徒に注意したり、怒ったりが当たり前です。
普段から注意することに慣れている人なんてそんなにいないと思いますが、得意不得意もあります。
教員をやっているうちに指導が上手になってくる人もいますが、中には何年教員をやっていても指導が苦手だという先生もいます。
それが原因で退職する人もいるくらいですから、見過ごせないポイントです。
6.人と話すのが嫌い
「コミュニケーション能力」とも言えます。話すことだけではなく、身振り手振りや表情で人と交流する能力です。
教員という仕事はコミュニケーションで成り立っていると言っても良いです。
子ども、保護者、地域の方との交流では先生のコミュニケーション能力が物を言います。
話のキャッチボールができない先生や、一方的に話をする先生、しゃべらない先生は時に保護者のクレームの対象になることも。
しっかり話ができる人であるのは最低条件ですが、相手の表情から嫌悪感や喜びなどちょっとしたニュアンスを感じ取る力も大切です。
些細な子どもの変化を察知して、子どもの安全を確保するのも教員の務めですからね。
7.子どもが好きじゃない
いままで6つ挙げてきましたが、これが当てはまる人は教員を目指してはダメです。
毎日子どもを相手にする中で、先生もイライラや理不尽な子どもの言い分をこらえて指導していきます。
時にはきつく怒ることもあるでしょう。
でも、結局は子どもが可愛くて、より成長させたくて、成長した姿が見たくて頑張れるもの。
一番充実感や達成感が得られる場面。
教員というのはそういうものです。
苦労した生徒が卒業していく時なんて、涙ものです。
子どもが好きじゃない人にとっては、一番感動できて充実感を感じられる場面が色あせてしまいます。
やりがいを感じられないと仕事は続けられないことが多いと思います。
「子どもはとりわけ好きではないけど嫌いでもない」という人は、先生の仕事をして子どもの成長を見守る中で、子どもが好きになっていくこともありますが、可能性があるというだけで確信がありませんのでおすすめはできません。
いまやりたい仕事をするべきだと私は思います。
まとめ
ここまで教師に向いていない人を紹介していきましたが、当てはまった項目があった人も「子どもが大好き」であれば、目指す価値はあると思います。
むしろ、子どもが好きな人こそ、教員になって子どもの教育に携わっていってほしいですね。
子どもは自分に本気で向き合ってくれた人には正直です。
時間がかかることはあっても必ずどこかで返してくれます。
愛情をもって接すれば伝わります。
今回はここまで。
以上、元教師がお伝えする「教員に向いていない人7選!元教師が自分の経験をもとに紹介します」でした!