親と学校が協力して子どもたちを教育していくことはとても大切なことです。
適切に情報共有ができれば、子どもをより豊かに成長させることができます。
しかし中には学校を便利屋のようにとらえてしまっている保護者がいます。
あまりにも要求がひどい場合には「モンペ」「モンスターペアレント」などと言われ、学校から嫌われるものです。
さて、そんなわけで今回は理不尽な保護者の要望や、筋違いなクレームを抜粋して紹介していきます。
これから教員を目指そうと考えている方は、今のうちに心構えをしておきましょうね。
LINEをさせないように指導してくれ
最近ではLINEで連絡を取るのが当たり前になってきました。
生徒も例外ではありません。
LINEでの既読無視などからのいじめもニュースになっていますし、親が気にするのもわかります。
しかし、私が勤務していた中学校には携帯・スマートフォンなどの持ち込みは禁止されていました。
だとすれば、LINEは家庭で指導するべき事です。
LINEのやり取りを印刷して、学校に指導をしてくれと言ってくるのは学校側からするととても迷惑。
家庭での指導と学校での指導を区別してほしいです。
一日一回電話をくれ
あるご家庭から、「我が子の学校での様子を一日一回は電話で伝えてくれ」との要望がありました。
学校にはたくさんの生徒がいますし、一人一人の子どもの様子を電話することになると、それだけで膨大な時間を取られます。
病み上がりの子や不登校から復帰した直後などは様子を伝えることもありますが、普通に学校に来ている生徒の様子を毎日伝えるというのは無茶な要望です。
親子のコミュニケーションも大事です。学校の様子は、本人とご家庭で話をするのが望ましいです。
給食がまずい
これは感覚の違いもあるかもしれませんが、
「給食がまずいと子どもが言っている。美味しくしてくれ。」
との要望が結構あります。
私も同じ給食を食べていましたが、まずいと思ったことはほとんどありませんでしたし、他の先生も「最近はすごく給食がおいしい」と話していました。
まずいという子どもに話を聞くと、「味が薄い」「なんか食感が嫌」との答えが大半でした。
おそらく、ご家庭での味付けに慣れており、給食が口に合わないと感じて「まずい」と親に伝えているのだなと感じました。
学校の給食の献立は、栄養士さんがバランスを考えて作成してくれていますし、誰にでも好き嫌いはあります。
全員に美味しいと思わせる給食を作るのは困難です。
今すぐクラスを変えてくれ
子ども同士の問題が起きた時に、お互いが納得する形で解決しても、親が必要以上に介入してくることがあります。
そういう親は「私の子を今すぐ別のクラスに変えてくれ」と言ってくることがあります。
クラスを変えるというのはそんなに簡単なことではありません。
事務的に困難なことでもありますし、子どもの立場から考えてもです。
例えクラスが途中で変わっても、珍しさからからかいのターゲットになったり、問題となった子との距離感もうまく取れなくなり、解決したはずの問題がまた起きてくることも考えられます。
子どものためにと親が求めてくる要望が、子どものためになっていないことがあるのです。
部費を返せ
「うちの子が試合に出られなかった。部費を返してくれ。」
これ、実際にあるんです。
部費は、活動する際の練習場所の確保や備品に充てられます。
練習には参加しているわけで、実力が伴わず大会に参加できなかったからといって、部費を返せというのは筋違いです。
モンスターペアレント|まとめ
無茶な要望やクレームは日々絶えません。
いまだに学校の先生が便利屋だと勘違いしている保護者の方がいらっしゃいます。
子どもの立場で物事を考えてみる必要があるかと思います。
以上、元教師がお伝えする「先生は便利屋じゃない!元教員が親に言われて困った要望・クレーム5選!」でした。