学校・教育

ADHDの子供は多い?ADHDの子供の特徴や症状・性格と対策まとめ

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発達障害ADHD

 

元教師の管理人です!

みなさんはADHDという病気を聞いたことがありますか。

ADHDという病気は教育現場ではよく耳にする障害のことです。(ここでは、世間で一般的に言われている呼び方をしています。病気だから、障害だからだめとかそういう話ではありません)

「障害」なんて言い方をしてしまうとマイナスなイメージばかり思い浮かびますが、実際は必ずしもそういうわけではありません。

今回は私が人生で出会ったADHDの子供の特徴や行動から、ADHDの特徴を持つ子供への適切なアプローチ・支援方法を考えてみます。

少しでも悩んでいる人の参考になれば嬉しく思います!

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは

ADHDとは、注意欠陥多動性障害と言われる発達障害の一つ。

約3~7%の人がこの障害を抱えていると言われています。

  • 注意欠陥
  • 多動性・多動症
  • 衝動性

という症状を持ち、周りに合わせられない、場にふさわしくない行動をしてしまうケースが多いです。

また、本人に自覚がないことが多く、注意しても繰り返してしまうことが周りの人との障害になり得るということで、特別な支援が必要になることもあります。

上記3つのADHDの子供の特徴を補足していきます。

多動性・多動症

多動性は一言でいえば「落ち着きがない」こと。

静かにしなくてはならない状況でも音を出したり体を動かさずにはいられなかったりという症状が見られます。

貧乏ゆすりや、身近なものに興味を持つとすぐに触れる等という行動も多動性の症状の一つです。

 

衝動性

衝動的な行動が多いこともADHDの子の特徴です。

相手の話を遮るようにしゃべったり、思ったらすぐに行動したり。

考えるよりも気になったら行動していることも多々あるようで、衝動性が原因で人間関係がうまくいかない人もいます。

ちなみに大人のADHDの特徴では、衝動的な大食いや衝動買いもよく見られる行動です。

気になったものは買わずにはいられずない、我慢ができない、という特徴が見られるのですね。

 

注意欠陥

不注意での行動が多くみられます。

書類の見落としや忘れ物、なくし物が多い傾向があります。

他のことに意識が向いてしまうと、大事なこともうっかり忘れてしまうことも。

好きなことにはどっぷりとハマってしまい、時間を守ることができず、ルーズな生活になりがちです。

ADHDの子供に多い特徴なのですが、物を片付けることが苦手な子供が多くいます。

注意

物が片付けられない=ADHDと言うわけでは決してありません!!ADHDかどうかは適切な病院での専門家の診断のもと判断されます

一つのことをやり遂げてから次のこと・・・というのが苦手で、行動の最中でも、興味が別の物・ことに移ります。

そして興味が移ったら即行動です。

 

ADHDの子供の特徴

私が実際に出会ったADHDの子供の特徴や行動・性格を、いくつか挙げていきます。

歩くたびに机や友達に触れてまわる

教室の備品を改造する

授業中に逆立ちをしたりベランダにでたり

突然大声を出す

一度イライラすると止まらない

机をひたすら叩く、ペンをカチカチ鳴らし続ける

授業中に注意を受け、飛び出して校内を走り回る

ペンや消しゴムをひたすら改造する

人のものを自分のもののように扱う

机の中がプリントだらけ

バッグの中に書類が溜まってしまう

沈黙が苦手

登校時間を守れない

嬉しいことがあると授業中でも立ち歩く

テスト中でも後ろを向いて友達に話しかけてしまう

5分前に注意されたことを何回も繰り返してしまう

思い通りにいかないと床に寝そべって駄々をこねる

怒りがコントロールできない

こだわりが強い

一度気になってしまうと満足いくまで動いてしまう

動きを制限されるとイライラが止まらない

運動神経がいい

友達が多い

人懐っこい

総じて言えることは、先ほど述べたADHDの子供の特徴である、

・多動性

・衝動性

・注意欠陥

という3つの症状に当てはまるということです。

しかし、ADHDを持つからと言って周りの子供と差別されたり、劣っていると言われるわけではありません!

むしろADHDを持つ子の中には、

・人一倍がんばり屋さんで、

・人当たりが良く、

・友達が多い

・人望が厚い

という子供もいて、他の子供たちよりも突出している能力もたびたび見られます。

ADHDの子供も、その子の「良さ」を伸ばしてあげることで、世界中で求められる存在になる可能性も秘めているのですよ!

ADHDの子供への対策・支援方法

発達障害ADHD

以上のような行動・性格から考えると、落ち着いているときには、人懐っこく、他愛もない話ができる子が多いと感じます。

・怒りがコントロールできない。

・こだわりが強く一度気になってしまうと満足いくまで動いてしまう。

・動きを制限されるとイライラが止まらない。

こういうADHDの子供の特徴から見ても、注意してくる教員に反発するのは、こだわりの強さなどからきているものだと考えられます。

何千人もの生徒を見てきて、これらの点が共通して言えることが多いです。

 

 

ADHDの子供は周りの人から「普通の子じゃない」という目を向けられることに敏感です。

「普通でいたい」という心の表れと言えるかもしれません。

自分では普通にしているつもりが、いつも注意され怒られてばかりでどうすればいいのかわからなくなってしまうこともあります。

ですので、特別な支援をすることでADHDの子を救ってあげられるとしたら、大人が手を尽くしてあげるべきなのです。

 

対策:相手の立場で考えさせる

ADHDの子供たちの中には、「何が間違っているのかわからない」と本気で思っている子がいます。

大人の、教員の当たり前だと思っていることも、障害を抱えた生徒にとっては理解できないことも多いです。

頭ごなしに、これはダメ、あれはダメ、では根本的な解決になりません。

その行為がなぜダメなのか、理由をしっかりと説明して理解させる。

これが大事なことです。

 

また、常に自分中心の視点で物事を捉えてしまう傾向があるため、自分の起こした行動が周りの人にどう影響してしまうか、自分がされたらどう思うか、と視点を変えて実際にイメージさせることも大切になってきます。

 

自分がされたら嫌だな

今自分がしているじゃないか

じゃあやめなきゃ!

と、思考をつなげてあげます。

そうすることで、一つ一つ相手の気持ちを汲んでコミュニケーションを取ることができてくるものです。

結果が出るまで時間がかかることはありますが、焦らず、じっくりと対策を取っていきます。

対策:一度にいくつも注意しない

ADHDの子供が理解しやすいように、1回の指導で1つか2つに絞って指導をしてあげるだけで、話の目的が理解しやすくなります。

また、繰り返し伝えてあげることで、聞き逃しを防ぐことも大切です。

 

対策:病院を受診して診断・治療を受ける

あまり知られていないことですが、

ADHDを含めた発達障害は、精神科や小児科などで治療を受けることができます。

 

病院に行く…と思うとマイナスなイメージが強いかもしれませんがそうではありません。

困っている子どもに何がしてあげられるかを一番に考えるべきです。

実際に薬を処方してもらったADHDの子供たちを見てきましたが、本当に見違えるように変化していきます。

 

多動性や衝動性が抑えられ、それまで離れていた友達とも良好な関係が築けることも多いように思います。

もちろん、すぐにすべての症状がなくなるわけではありませんし、受診後に問題を起こすこともありました。

それでも、いつも顔つきが暗かったその子供が毎日楽しそうで、本当に受診してもらってよかったなと思いました。

 

「自分の子が障害を持っていることを理解したくない」という思いから保護者が受診を拒むことがあります。

 

親のプライドか、

子供の将来を見据えた適切な対策・支援か、

を比べてみれば、後者が大事なことはわかります。

 

いつも問題を起こしていて先生に注意される…そんな時にはまずはお子さんと一緒に診断を受けてみてはいかがでしょう。

受診して診断を受けることは、子供の将来にとっての前向きな支援なのです。

 

ADHDの子供の特徴と対策:まとめ

ADHDの子供も、「自分では普通にしているのに何でうまくいかないのだろう」と悩んでいるのです。

適切な対策・支援をしてあげて、より一層の成長の機会を与えてあげられたらと思い、この記事を書きました。

最後にもう一度対策を振り返ります!

  • 相手の立場で考えさせる
  • 一度にいくつも注意しない
  • 病院を受診して診断・治療を受ける

以上、元教師がお伝えする「ADHDとは。私が出会ったADHDの子の特徴・行動・性格を分析」でした。

 

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