「先生と仲が良いと成績が上がる」
こんな言葉を最近よく耳にします。
「そんなわけないでしょ」と思う方もいれば、
「確かにそうかもしれない」なんて感じる方もいらっしゃるかも知れません。
今回はそのグレーゾーンに触れていきたいと思います。
教員と仲が良いと成績が上がるって本当?
たびたび耳にするこの質問。
実際のところはどうなのか。疑問に思いますよね。
結論から言うと、そんなことはありません。
・・・と言いたいところですが、そうも言えないんですよね。
これはいったいどういうことなのか。
タイトルにも載せた教員の印象に触れて話を進めていきます。
教員の印象がどう成績に関係する?
さて、ここで先生(教員)の立場から考えてみましょう。
学校には数百人の生徒がいることが多いです。
学校によっては700人もの生徒を抱える「マンモス校」なんて呼ばれる学校もあります。
そんな中、生徒全員、一人一人と接する時間を十分に取ることは可能でしょうか。
これは現実的に考えると厳しいと言えます。
担任として持つクラスだけならまだしも、違う学年の授業を担当することもあるため、短期間ではあまり印象に残らない生徒もいることでしょう。
時には授業を担当している生徒の情報さえ、数少ない授業だけではテストの点数など少ない情報でしか成績を計れないこともあるのです。
それでも先生は成績をつけなければならない。その際、どうしても悩む場面があります。
それは、成績がボーダーライン上にある生徒の処理です。
例えば5段階評価で3と4の間、ボーダーライン上のときに、先生はその生徒に3をつけるべきか4をつけるべきか悩むのです。その際に多くの教員が無意識に参考にしてしまうのが、その生徒への印象です。
ここ最近のがんばりも印象に残りますし、逆に不適切な行動が授業中にあればそれも印象に残ります。
色々な印象を総合して、今回はいつも以上に積極性が見られたからといって4をつけてあげる時もあれば、まだまだがんばりが足りないということで3をつける時もあるのです。
先生によっては、たくさん質問をしに来る生徒を積極性があって意欲も高いと評価することもありますし、逆に質問が多すぎると、自分で何も考えていないのかと考えられて評価が下がることもあります。
この点は、先生の成績の付け方のクセを掴まなくてはならないため、こうすればいい!と言えない難しい部分なのです。
そして、先生によっては仲良い生徒の印象を良く捉えてしまう人もいるので、
先生と仲良くする=成績が上がる
と思われることになっているのでしょう。
本当は教員の主観的な印象で成績を左右してはいけないのですが、無意識の部分で成績を左右してしまうケースがあるのです。
教員と仲良いと成績が上がるのか|まとめ
ということで、今回は先生と仲良くしていると成績が上がるのか、をお伝えしてきました。
先生と仲良くしても成績が上がらないのが基本ですが、先生とコミュニケーションを取っておくと、受験に役立つ情報や有益な情報がもらえるときがあります。
社会勉強の一つとして、先生と適切にコミュニケーションを取っておくことも大切なことかもしれませんね。