みなさんは、先生によって成績が変わったと思う経験はありますか?
- この先生は成績が高くなりやすい
- あの先生はほとんど5が付かない
こんなことを思った方もいるのではと思います。
しかし、実際のところはどうなっているのでしょう。
元教師の私が本当のところをお伝えできればと思います。
成績の評価規準
成績をつける際に、先生は評価規準と照らし合わせます。
評価基準ではなく評価規準です。漢字の違いは特に考えなくても良いです。
評価規準は、先生が学習指導要領を参考にして作成をして、それを保護者にも公開するような傾向になってきています。
ですので、どう評価の規準を設定していて、どのレベルまで達成できたら観点別評価のABCの評価が付くか、そして1~5の5段階評価が付くかが書いてある書類を見たことがある人もいるかもしれません。
それが評価規準です。
実際の成績の評価
ここで大切なのは、本当にその評価規準に照らし合わせて評価がなされているかというポイントです。
実は、学校から配られている評価規準は、ほとんどインターネットで調べれば出てくるようなものだったり、学習指導要領そのままだったりします。
学校では、年度末に次の年度の評価規準の提出を求められますが、作成するまでの期限が短く、先生の仕事は山ほどあります。
そのため評価規準作成にあまり時間がかけられないことも。
忙しいときには、ささっと作ってしまう先生が多いことと思います。
評価規準の見た目がある程度できていれば、質問があった時に対応するくらいでいいや、と思ってしまうのです。
また、毎年教える内容は大きく変わらないので、前の年の評価規準を使いまわすことがほとんどです。
実際には、評価規準と照らし合わせて成績をつけるというより、個々の先生が設定した評価材料を集めて成績をつけているように思えます。
評価材料というのは、テストの点数だったり、提出物だったり、出席状況、授業の受け方など…さまざまです。
またその評価材料は先生によって違います。
ここがタイトルの通りなのです。
先生によってどういう評価材料を集めるかが違うので、実際に比べてみると、結果的に評価の基準が変わってしまうのですね。
こういう状況だからこそ、成績を上げるためには先生のクセをつかむことが近道なのです。
参考【これだけ?】学校の成績を上げる授業の受け方を教えます【成績アップ】
中学校を例に挙げると、各教科の観点別の評価で、必ず「意欲・関心・態度」という項目があります。
これは、授業に対する意欲や関心や態度を成績に入れているのですが、何をもってこの観点を計るかが先生によって違います。
ある先生は、授業に取り組む姿勢が大切だと言い、授業中の発言や授業での使用器具の準備片付けの取り組み方などを評価します。
またある先生は、発言などは気にせず、授業に休みなく出席できているかを評価します。
発言や授業の出席状況はあまり加味せずに、宿題などの提出物の提出状況を評価する先生がいます。
先生によっては、授業中に寝ている生徒がいても、それは評価に取り入れないという人もいます。
こうして考えてみると、先生にもクセがあるので、千差万別の評価方法があると言えます。
成績の付け方|まとめ
まとめると、先生によって評価のつけ方、成績のつけ方が違う現象が起きていると言えます。
評価のつけ方の研修は正直まだ徹底されていません。
あまりにも行き過ぎると、5段階評価で1や2がついてしまう人がたくさんいたり、5が付く人が一人もいなかったりといった状況になるかもしれません。
あまりにも成績がおかしいな、と思うときには学校側に成績開示を求められますので参考にしてみてください。