学校・教育

【教員は辛い?】元教師が教員の1日の仕事の流れを紹介します

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「教員は忙しい」「教員は大変だ」「土日も忙しい」というイメージがあるかと思います。

しかし、実際の学校現場にいないと教員の仕事内容や1日を通してどのように働いているのかはイメージしづらいのではと思います。

そこで今回は、元教師の私が実体験をもとに、教員の1日がどのように流れていくのかを辿ってみたいと思います。

 

今回は分かりやすいので中学校の若手教員(体育教諭)の1日ということで考えていきましょう。

それではさっそく参りましょう!

 

朝早く出勤

出勤は8:15までに行うのが基本。

出勤簿に印鑑を押すことで出勤扱いとなります。

時間を正確に測っているわけではないので、多少の遅れは見逃されることが多いですが。

 

しかし、若手の体育科は、授業のためのライン引き(校庭に白線を引いておく)を朝のうちに行わなければならない日もあります。

その場合、朝6:30には出勤することも。

授業内容にもよりますが、ライン引きは時間がかかる作業。

1時間半程かけてようやくラインを引き終える日も。

8:00になると登校してくる生徒が。子供たちとの挨拶も教員の仕事の一つ。

朝の打ち合わせが始まるため職員室へ。

 

朝の打ち合わせ

朝打ちとも言われます。

朝礼とは少し違います。

朝礼が週の初めに子供たちを交えて行う者に対して、朝打ちは先生たちだけで行う内緒の朝の会議。

職員室に鍵をかけて、生徒に聞こえないように本日のイベントや共有事項を確認します。

司会は日直の先生。

 

生徒の指導情報も共有されるため、生徒の入室は一切禁止。

しかしそうなると廊下が無法地帯になりかねないので、何人かの先生(おもに副担任)は廊下や昇降口で生徒を誘導。

もちろん挨拶指導も行います。

 

朝の会

担任の先生は教室に行き、出席確認を行います。

そして各クラス、朝の会を行います。

担任は出席状況の確認や、提出物の回収のほか、本日の連絡事項を生徒に伝えます。

ちなみに月曜日は朝の会の代わりに朝礼がある学校が多いです。

 

全校朝礼

全校生徒が集まり朝礼を行います。

朝の会の時間に代わりに行われることがほとんどでしょう。

内容は生徒会からの連絡や、校長先生の話、生活指導部の先生の話、表彰など。

生徒によっては体調を崩したり、ふらふらと落ち着きがなかったり、ふざけていたりするので目を見張って柔軟に対応するようにします。

 

この後はいよいよ授業がはじまります!

 

1時間目~4時間目の授業

体育だと、大体1人の先生が1週間で18コマの授業を行います。

1コマが1時間(正確には中学校では50分)の授業というわけです。

かといって、1週間を通して均等に授業のコマが割り振られるのではなく、授業が多い日と少ない日があります。

多い日では「フルコマ」なんて言って6時間全て授業の日もあるでしょう。

すべて授業で埋まっているとほとんど気が抜ける時間がありません。

授業の休み時間の5分~10分でお手洗いや給水を挟みます。

さて、4時間目の授業が終わったら、この後は給食・お昼の時間です。

 

給食指導

学校にもよりますが、多くの小中学校では給食指導があります。

お腹が空いていますが、すぐには食べられません。

手洗い、トイレを済ませ、机を移動させ班を作ってから給食をよそわせます。

給食当番が配分量を間違えると、多くよそってしまった人の分を減らして…と余計に時間がかかります。

結局、給食を食べられる時間がぜんぜんない・・・なんてことも頻繁に起きます。

5分で給食を食べなくてはならないことも。

とにかく急いで食べます。

食べ終わったら生徒が食器を片付けるところまで一緒に行います。

 

さて、30分ほどのお昼休みは給食の片付けで半分が終わってしまいます。

残りの時間でトイレを済まし、5時間目の準備をします。

そして午後の授業へ。

 

5・6時間目の授業

5時間目は教科の授業、6時間目は担任をしているクラスでの学級活動を行うと仮定します。

担任は教科の授業だけでなく、担任のクラスの学級活動や総合的な学習の時間もクラスで授業を行うのですね。

6時間目の授業が終わると、本日全ての授業が終了!

この時大体15:00を過ぎた頃でしょう。

でもまだまだ仕事はこれから!

 

帰りの会

朝の会と同様に、帰る前に帰りの会をします。

  • 配布物
  • 提出物
  • 次の日の連絡
  • 時間割
  • 持ち物

上記の確認などが主な内容です。

帰りの会の後は、清掃活動。

もちろん教員が子供たちと清掃を行うことも。

 

清掃活動

さようならで素直に帰れるのは一部の生徒。

担当の生徒は学校の清掃を行います。

先生は、必ずそばにいなくてもいいのですが、手を抜く生徒がいないとも限らないのでこの日は一緒に教室掃除。

清掃終了。

時間は16:00。

 

職員会議・学年会議

教員全体での職員会議や、所属する学年の会議が予定されていると、清掃活動の後に会議を行うことが多いです。

会議室で会議を行い、各クラスの生徒の情報共有や、運動会・合唱祭などの行事の打ち合わせを行う。

17:30 会議終了。

 

教員の勤務時間は8:15~17:00(1時間休憩)が基本。

休憩すらまともに取れていない中、勤務時間を超えてしまいました。

こんなこと、ざらにありますよー!!

 

部活動の指導

さて先生は部活動の顧問をさせられます。

ということで部活の指導に向かいます。

ガッツリ指導をして声も枯れる。

終わりにはミーティングを。

18:40 解散。

 

保護者面談

やっとこさ職員室へ戻ってきたら、保護者が職員室前に・・・なんてこともよくあります。

保護者が仕事を終えてからの面談を希望していたため、19時から面談を入れていた日もありました。

内容は生徒が問題を起こしたことについての事実確認と対策。

20:00 面談終了。

学年主任、管理職に報告。20:30。

これからようやく自分の机で作業ができます。

 

校務分掌や授業の準備

教員お仕事はたくさんあります。

雑務が山ほど降ってきます。

  • 授業の準備
  • 教材づくり
  • 出席簿の管理
  • テスト作成
  • 採点
  • 成績処理

などなど。

校務分掌とは、学校の運営のために設けられた先生の業務分担のこと。

次の日以降の授業の準備をするのですが、これを後回しにしなくてはいけないことも多いです。

テストの採点や成績処理もかなり苦痛となります。教員の仕事の辛い部分ですね。

 

学校を出る~帰宅

22:00 学校を出て帰路につきます。

23:00 帰宅。若手ということで研究授業(学校で他の先生に見てもらう授業)があるため、「指導案」を作成し始める。

24:00 過ぎに就寝~

 

次の日に部活の朝練などがあると、朝早く学校に行かなければなりません。

体に負担のかかるとても辛い・しんどい1日の流れです。

 

教員の1日|まとめ

教員・教師の1日の仕事の流れを簡単にイメージしてみました。

実際にこんな感じの1日が多かったように思います。

もちろん、もっと過酷なつらい1日もありました。(保護者会の日や、警察対応、救急車対応など)

日によっては会議がもっと長引いたり、生徒のトラブルがあった時には放課後にその対応に追われます。

学校行事が近づいてくるとその準備でもっと時間が奪われますし、運動会前には校庭のライン引きに朝の5時に出勤してくることもありました。

 

あくまで一例ということでご紹介させていただきました。

先生、お仕事はぶっ倒れない程度に!

教員を目指している方、教員採用試験を受ける人は参考にしてみてくださいね!

それでは!

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