「適材適所」という言葉があるように、誰しも得意なことや苦手なことは違いますよね。
仕事においても同じことが言えます。
向いている人と向いていない人。正直いってたくさん目にしてきました。
今回は私の経験をもとに、先生・教員・教師に向いている人を紹介します。
先生を目指す人にはぜひ一度最後まで目を通してみてください。
子供が好き
これは、言わずもがなですね。逆にこれがあてはまらない人は、先生に向いていないと言えるほど。
だって、毎日子どもと顔を合わせるのに、子どもが嫌いだったとしたら耐えられますか?
・・・うん。無理ですよね!
好きなことは長続きするものですし、愛着もわきます。
実際に子どもが好きで教師を目指す人も多い教員の世界。
まずは公務員としての待遇など考えずに、「子どもを育む」という観点から教員を目指す人が増えていくと嬉しく思います。
気を遣いすぎない人
これは、私の経験から強く言いたいポイントです。
教員の仕事というのは、我慢が必要な場面が多いです。
まだ未熟な子どもたちの思考や言動に寄り添い、人としての成長を促していく職業ですから、当然自分の思い通りにいかないことも多いです。
授業や指導が計画通りにいかないからと言って焦り、
- あれもやらなきゃ これもやらなきゃ
- なんでこんなにうまくいかないの…?
- うまくいかないことをほかの先生に注意されないかな
- 指導した内容について保護者に何か言われないかな…
などと気を遣いすぎたりしていると、自分の心と体がもちません。
実際、ストレスから若手教員が鬱になったり、体調不良で早期に離職するケースが増えており、教員の負担の軽減を求める声も増えてきていると言われています。
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断る勇気を持っている人
教員の世界では、「断る勇気」も必要です。というより必須。
教員の仕事の分担では、しばしば擦り付け合いのような業務もあります。
できないことは「できない」と言える勇気が求められます。
私自身、断ることが苦手でした。
タイトルのように気を遣いすぎるタイプだったとも思います。
若手で右も左もわからないことばかりだけれど、求められたら「なんでもやってみよう」の精神でなんでも仕事を引き受けていました。
そんなことを続けていてどんどん業務を振られ、断れなくなっているうちに、帰りの時間が夜中の0時をまわってしまったり、体調を崩して出勤できない日があったりと大きな反動となって返ってきました。
体力には自信があったのですが、ストレスも大きく大変な毎日だったなと。
他の先生でもできそうな案件もあり、思い切って「できません」「他の先生にお願いします」と断ってみると、手が空いている教員に業務が均等に割り振られていき、自分が元々やるべき担当業務に集中することができました。
結果、仕事をはじめ、帰ってからの生活にも少し余裕が。
学校の出来事に気を遣いすぎていると、家にいるときや家族といるときなどプライベートの時間でもずっと仕事のことを考えてしまうものです。
気遣いは大切なことですが、気を遣いすぎるのも時には自分を苦しめます!
早食い大食い!食べ物の好き嫌いがない
給食指導がある学校では、先生は残さずなんでも食べなくてはなりません。
先生が好き嫌いをしていると、子どもに「先生がのこしているんだからいいじゃん」などと言われかねません。
もちろん、気にしなければいいのかもしれませんが、給食指導も食育としてとても重要です。
無理やり食べさせるわけではありませんが、先生の指導に説得力が増すには、やはり先生が残さず給食を食べている姿は大切でしょう。
また、給食の配膳の仕方や指示を出していると、給食を食べる時間はあっという間に終わってしまいます。
生徒が食器を割った時や、盛り方が間違っていた時などは悲劇です。
先生用にと生徒がもりもりにもってくれた給食を、時には5分もない時間で食さなければなりません。
たくさん食べる。かつ早く食べる。先生にはこんなスキルも求められるのです。
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コミュニケーションが好き
教員の仕事の大半は、コミュニケーション能力が命です。
目の前の子どもたちとのやりとりや他の先生との打ち合わせをはじめ、保護者や外部の人間との連携にもコミュニケーションは欠かせません。
最近ではコミュニケーションがうまくできない大人が増えてきているように思います。もちろん、先生も。
話を聞く能力もコミュニケーション能力の一つです。
親身になって子どもたちや保護者の話を聞くことができます。
話を聞かないで捲し立てるように話し続ける先生もいたので、先生を目指す人には、相手の話を聞く姿勢も身につけていただきたいとも思います。
コミュニケーションが必ずしもうまくないとダメと言うわけではありませんが、コミュニケーションを楽しむくらいの人が先生に向いているのが事実。
怒り耐性がある・怒りをコントロールできる
先ほども話に上げましたが、子どもたちを相手にしていると、思い通りにいかないこともあります。
イライラすることもあるでしょうが、その怒りをうまくコントロールしく力が求められます。
そうでないと指導や態度に出てしまい、悪循環になります。
子どもは大人が思っている以上に大人な見方ができます。
先生が感情に振り回されていたりすると、先生の言動に説得力がなくなります。
「あ、この先生は話が通じないや」
「この先生はすぐ怒るから話したくないなあ」
なーんて思われたらはっきり言って先生失格!
また、先生同士でのケンカもたまにあります。
私が遭遇したケンカでは、職員室でお互いの先生の指導の仕方を罵りあい、ひどいものでした。
時にはムッとするようなことを言われることもあるかもしれませんが、相手の伝えようとしたことを受け取って、時間がかかっても上手に自分の思いを伝えていくことが必要なのではないでしょうか。
先生が怒りに任せて暴走するのは好ましいとはいえません。
演技力がある
教員は時に演技をします。
それは「生徒の前で指導をする際の一つの手段として」です。
ダメなことをダメと厳しく怒ったり、怒りたい気持ちを抑えて、諭す指導を選んだりと、日々教員としての自分を演じています。
人間として素直でいることも必要ですが、十人十色の生徒に指導をしていくには、1通りの指導方法では通じません。
柔軟に指導方法を変えていくのです。そのための演技力が先生には求められるというわけです。
ゆとりがある・ユーモアがある
ユーモアがあり、笑いを引き出せることも先生の大事な要素です。
いつも真面目で、いつも型にはまって、という関わり方だと、子どもたちも同じ人間ですので窮屈に感じることでしょう。
ユーモアがあり、笑わせてくれる先生はいつの時代も人気があります。
生徒との距離を近づけるためには、時に厳しく、時にやさしくが必要です。
そして、時にはくだけた関わり方が生徒の心を和ませ、先生への想いを近づけていくものです。
教員に向いている人|まとめ
以上、7選に絞って教員に向いている人を紹介しました。(・・・実は8選になってるのは内緒)
でも、一番大事なのは 先生になりたい と思って先生を目指すことだと思います。
「自分は先生に向いてないなあ」と思った人も本気で先生になりたいと思っているのなら、それは立派な教員としての素質だと思います。
教員を目指す方の参考になればと思いこの記事を書きました。みなさんを応援しています。