「教育の仕事に就きたい!」
と思う方のほとんどは、学校の教員や塾の先生などをイメージしていることと思います。
しかし、教育の仕事にはもっと種類があるのです。
本記事では教育の仕事の種類と、実際の仕事内容についてまとめております。
教育の仕事に興味がある方は参考にしてみてくださいね。
教育の仕事【各学校】
教員(教師、教諭)
教育の仕事で一番にイメージされるのは何といっても学校の教員。
- 公立校で働くか
- 私立校で働くか
大きく2つの選択があります。
公立校で働く場合には各都道府県の実施する教員採用試験に合格する必要があります。
(地方)公務員としての身分になりますね。
私立校で働く場合には、私立校独自の採用試験に合格する必要があります。
一般企業で働くのと同じ扱いです。もちろんクビもあり得ます。
私立校では原則勤務校の異動はありませんが、公立校では3~8年程度で勤務校が変わります。
ここも大きな違いと言えるでしょう。
教員は教える相手によって仕事内容が変わります。
補足していきますね。
小学校教諭
小学校教諭は6歳~12歳までの小学生を教える仕事。
すべての教科を1人の教員が担当します。
(実際には音楽専科、図工専科、体育専科などがいることも。)
特徴としては、教科ごとの幅広い知識が求められます。
こんなことを言ってしまうと怒られるかもしれませんが、中学校や高等学校に比べると「浅く広く」といったイメージです。
また、6年間の中で子供たちは心身ともに大きく成長します。
それぞれの年齢に応じた対応力が求められるでしょう。
中学校教諭
中学校教諭は義務教育最後の3年間を教える仕事。
思春期のブレやすい子供たちを相手にするため、生活指導が多い印象。(特に男子)
高校に向けて初めての受験を迎える子供も多いため、進路指導も求められてきます。
また、部活動の指導が始まります。顧問を担当する先生は休日が潰れる覚悟が必要かも。
教員の部活動手当はどのくらいの金額もらえるの?顧問は強制されるってホント?も参考に。
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教員の部活動手当はどのくらいの金額もらえるの?顧問は強制されるってホント?
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高等学校教諭
高等学校教諭は高校にて3年間の高等教育を行う仕事。
基本的に自立し始めた生徒を相手にしますので、
「中学校や小学校に比べて楽」
なんて言われることが多いですね。
特別支援学校教諭
特別支援学校は知的障害や身体障害を持つ子供たちに教育をする仕事。
学校によって肢体不自由を抱える子や知的障害を抱える子など、特徴はさまざま。
小学部、中学部、高等部などがあり、学習段階によって異なる指導を行うのは他の学校教諭と同じです。
特別支援学校の免許状を持っていなくても特別支援学校教諭として勤務することができる都道府県も。(東京都など)
その場合、採用後5年以内に取得すること、等とされています。
通常の学校に併設されている特別支援学級とは少し違って、通うのは障害を抱える子だけ。
運動会や校外学習などの学校行事も子どもの学習段階に応じて実施されます。
学校事務
学校には事務さんが常駐しています。
転職サイトで調べてみると学校事務の仕事も定期的に募集が行われていますので、調べてみるといいかもしれません。
おすすめ転職サイト
栄養士
給食がある学校には栄養士もいます。
栄養バランスを考慮して毎日の献立を考えます。
面白いのが、栄養士さんによって献立と給食のおいしさが全然違うところ。
わたしが教員として勤めていた学校では4回栄養士さんが変わったのですが、おいしい献立の方もいれば、変な献立の方もいました。良い思い出です。
栄養士として働くには栄養士の資格が必要になります。
調理師
調理師は学校や給食センターで献立に沿って給食を作る仕事。
もちろん学校以外にも働く現場はあります。
調理師の技術が直接おいしさに関わってきますので、縁の下の力持ちのような感じがしますね。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、各学校を中心に教育機関で子供や保護者、教員の話を聴いて、カウンセリングを行う仕事。
臨床心理士の資格があればスクールカウンセラーとして働けます。
幼児教育の仕事【乳児も含む園教育】
幼稚園教諭
3歳から幼稚園に通う子供たちを教育する仕事。
幼稚園では朝から約4時間の比較的短い時間に以下の内容を実施します。
- 勉強(英語や紙芝居、お絵かき、工作など)
- 運動、集団遊び
- 歌、合唱
- 文字の読み書き(ひらがな中心)
- 日常生活の訓練(食事のマナーや服の着替え等)
幼稚園にもよりますが、場合によっては小学校で学ぶ内容を先取りで勉強することも。
保育園と違って短い時間で帰宅できますので、基本的にお昼寝の時間はありません。
保育士
幼稚園教諭と似ている保育士もここで紹介しておきます。
保育園とは子供たちを預かり身の回りの世話も含めた教育を行う施設のこと。
幼稚園と大きく違うのは、勤務時間(子供たちを預かっている時間)と、入学できる年齢になります。
▽幼稚園と保育園の違いを簡単に
幼稚園 | 保育園 | |
対象年齢 | 3歳から小学校まで | 0歳から小学校入学まで |
時間 | 9時頃から13時半頃まで(15時頃までかかる場合も) | 8時頃から18時頃まで |
必要な資格・免許 | 幼稚園教諭免許 | 保育士 |
幼稚園に滞在するのは約4時間と言われています。
保護者が家にいればいいのですが、共働き家庭も増えています。
親御さんが仕事の都合で夜まで迎えに来れない・・・
保育園はそんな悩みを抱えるご家庭に選ばれることが多いですね。
保育園は1日ですので給食がありますが、幼稚園は午前中(お昼過ぎ)で帰宅できるので、給食がないところも。
また、お昼寝の時間もあります。
教育の仕事【学校以外】
予備校や学習塾の講師、施設長(塾長、教室長)
予備校や学習塾の講師は教育の仕事では有名どころ。
塾の講師だけでなく、受付事務や施設長(塾長、教室長)も。
出世していくつかのお店を管理するエリアマネージャーになる人もいます。
塾は基本的に子供が学校から帰ってきてから通う場所。
そのため勤務時間が一般企業よりも遅めになりますね。
塾については教員と塾講師の違いとは?仕事内容・給料・待遇面からお答えします!の記事を参考にしてみてください。
家庭教師
家庭教師は子供のお宅に訪問して教科の指導をする仕事。
ご家庭によって教える環境はさまざまで、食事や飲み物を出してくれたり、保護者と仲良くなったりと、家庭との関係が濃いものになります。
特に資格が必要ないところが多いため、大学生のアルバイトも多い印象ですね。
児童指導員
児童指導員は、幼児教室や放課後デイサービスなどで子供たちの指導を行う仕事。
学校以外で障害を抱える子や家庭の事情で通う子がいます。
スタッフとして働くほか、施設長として働いたり、エリアマネージャーとして働く人も。
デイサービスでは車で子供たちの送迎を行うこともあります。
障害を持つ子の療育を行う児童指導員の募集も定期的に転職サイトにありますので、こちらも調べてみると良いかもしれません。
模試採点・添削
アルバイトでよくある模試採点の仕事。
大学生のバイトとして人気ですが、時期によって求人数が違います。
受験前や長期休みの時期には募集が多くなります。
教材作成、教材開発
教育用の教材を開発したり、作成する仕事もあります。
塾や学校に対してより有効な学習教材を提供するため、営業職の募集も。
予備校や学習塾では塾での学習指導と並行して教材開発の仕事を行うこともあるみたいですね。
教育の仕事【大人が対象】
大人に対しての教育の仕事もあります。
- 社員教育、マナー教育
- 専門の分野に特化した教育
- 就職アドバイザー、転職サポート(エージェント)
- 英会話の講師
- 各言語の講師(韓国語 中国語 スペイン語など)
これらも対象こそ子供たちではないかもしれませんが、教育に関わる仕事と言えます。
教育の仕事の種類まとめ
いかがだったでしょうか。教育の仕事といってもいろいろな種類があります。
さいごにこの記事で紹介した教育の仕事をまとめます。
教育の仕事
小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、幼稚園、保育士、スクールカウンセラー、調理師、栄養士、学校事務、予備校、学習塾、家庭教師、児童指導員、模試採点、添削、教材作成、開発、大人教育・・・等
気になった仕事があったら、転職サイトや就活情報サイトで調べてみるといいでしょう。
調べるのにおすすめサイト