教員の道を進もうと考えている人は、まず教員がどのくらいの給料をもらえるものなのか気になるものですよね。
さて実際、教員は毎月どのくらいの給料を受け取っているのか?
学校教員として働いた経験があるわたしが「ざっと」「わかりやすく」説明していきます!
細かい数字とか制度とか計算は抜きで行きますよ~!
教員の給料
公立の場合
教員採用試験に合格して配属される学校は基本的に公立学校です。
東京都を例に挙げると
- 初任給
(残業代も含まれています) - 部活動手当
- 地域手当
- 通勤手当
- 住居手当
が支給されます。初任給としての基本給は20万円弱ぐらいが平均でしょう。
中学校、高等学校については部活動手当も支給されますが、微々たるもの。すずめの涙程度。詳しくは【学校の裏話】アルバイトよりブラックな教員の部活動手当で紹介していますのでよかったら。
加えてボーナスは6月と12月の年2回支給。初任で夏は20万弱、冬は40万程度もらえます。(一般的な企業に比べて安定したボーナスが支給される)
私立の場合
学校によって基準が異なります。よく言われるのは、私学の方が人件費に充てられる金額が多い=私立校の教員の方が給料が高い傾向がある、ということ。家庭が納める学費は公立に比べたらかなり高額ですものね。
私立校で教員として働く友人が数多くいますが、話を聞く限り公立校よりも給与水準は高いと感じました。
私立の場合には会社に所属しているのと同じ扱いになります。私立の教員は基本的に異動がないので、人間関係でつまづいたらそのまま耐えなければなりません。また、公務員ではないため、クビもあり得ます。
そのリスクの分、比較的人件費に充てられる金額が多い傾向があり、公立の教員よりも給与水準が高い傾向があるのかと思われます。
昇給のシステム
公立校を例に挙げると、学校には段階的に役職があります。
教諭 < 主任教諭 < 主幹教諭 < 管理職(副校長・教頭・校長)
という構図が一般的です。
- 主任教諭になると毎年の上がり幅が大きくなる
- 主幹教諭になるとさらに毎年の上がり幅が大きくなる
- 管理職になると管理職手当が支給される
と言う昇給昇格システムになっているので、早い段階で主任教諭、主幹教諭になれば最終的にもらえる給料が大きくなるというわけです。(とはいっても、管理職の推薦などもあって昇進昇格となるため、なりたいと言ってすぐになれるものでもないのですが)
加えて、勤務年数が上がっていくと管理職の評価をもとに一定の額が毎年上乗せされていく形で給料が上がっていきます。基本的には欠勤なく服務事故(痴漢や窃盗など、教員としてやってはいけないこと)を起こさなければ給料は上がっていく一方です。これが公務員は安定と言われている理由の一つ。
教員の給料 まとめ
教員の世界にも昇給や昇進はあります。公立校と私立校で若干の違いはありますが、給与水準は比較的高めの傾向が強いんですね。
ボーナスが仕事の働き具合によって大きく変わったりしないのも特徴です。安定を求めるなら教員はやはりおすすめの職業と言えますね。