学校の教員を目指すみなさん、ようこそ!
元学校の先生の管理人です。
今回も教員採用試験の論文の書き方講座をお伝えしていきます!
(わたくし一応、小論文の全国模試で1位を取った経験があります)
当サイトでは
「小論文の勉強始めたいけど何からやればいいのかわからない」
「参考書かったけど書いてある文章が難しすぎる」
「模範解答が読みたい」
そんな皆さんに小論文の書き方や例文・模範解答をお伝えしています。
はじめに・・・
詳しい書き方やコツなどはまずこちらの記事を参考にしてくださいね▼
上の記事に習った書き方で論文の例文・模範解答を載せていきます!
一応ですね、東京都の教員採用試験の文字数を例にしていますので1000字程度で例文を書いていきますが、受験する自治体に合わせて文字数を増やしたり減らしたりしていただければ問題ありません。文章を減らす場合には、方策を1つに減らすと応用が利くかと思います。
教員採用試験の論文テーマ
今回の教員採用試験論文テーマは「表現力の育成」
自分の意見や思いを的確に相手に伝える力が身に付いていない子どもが増えています。
背景としては、ネット環境の整備や友人関係の希薄化から、実際の言葉を介してのコミュニケーションが減っていることなどが考えられますね。
背景と自分の経験から今を生きる子たちの表現力に触れて、表現力を高めるための案を述べていけると良い流れで論文が書けることでしょう!
論文の解答・例文
実際の解答・例文を載せて簡単に説明していきますね。
1.書き出し:導入文
現代の社会を生き抜く中で、表現力は最低限身に付けておくべき能力である。
最近の全国学力・学習状況調査では、子どもたちの表現力に課題があると指摘された。
私が学習ボランティアを行う学校でも、自分の考えや意見をう仲間や先生に上手く伝えられず、コミュニケーションが苦手な生徒が多い。
自分の意見を表現するための文章力も低く、会話がうまく成り立たない生徒も見受けられた。
以上のことからも、学校には子どもたちの表現力を高める指導が求められていると考える。
そのために学級担任として2つの方策を実践していく。
一文目で課題についての自分の意見を述べています。
二文目は根拠を示しています。今回は学習ボランティア先での経験を述べることで説得力を高めています。
2.方策1
①朝と帰りの会の時間に読書の時間を設ける
読書は子どもの表現力・文章構成力を高めることができる。
多様な言い回しに触れることで、子どもたちは表現の仕方を学び、実践していくことができる。
私が教育実習で伺った学校では、朝の会の前に読書活動を実践していた。
その影響もあり、子どもたちの学習カードの記述内容は同学年の他の学校に比べてとても表現力豊かであった。
また、授業中や休み時間の子どもたちとの会話の中でも会話の端々に表現力の高さを感じた。
そこで私は、朝の会の前と帰りの会の前に5分程度の読書の時間を設ける。
「ちりも積もれば良き教育になる」
1日10分ではあるが、子どもたちに多様な表現に触れさせる時間を設定していく。
そのためにも子どもたちには学校の図書室の利用方法を周知し、学級文庫の利用を促していく。
学校以外の場面でも読書を行えるように読書の習慣を身に付けさせていく。
論文の解答には必ず方策を取り入れましょう。
3.方策2
②体育の授業の中でグループ活動を取り入れ、言語活動を充実させる
表現力の育成には、自分の意見を声に出して伝えたり、書き言葉として書き表したりという活動が必要である。
そこで私は体育の授業の中で、グループでの話し合い活動を取り入れる。
例えば球技では1試合ごとに振り返りの時間を設定し、反省点や良かった点を話し合わせる。
授業の最後にはグループでの意見を1人1人の言葉で学習カードに振り返らせることで言語活動のさらなる充実を図り、表現力の育成へと繋げていく。
一文一文を簡潔に書くのが望ましいです。
方策が2つある場合、1つは「授業」の中での方策にすると良いでしょう。
4.結びの文
以上のように、多様な表現に触れることと、授業で自分の意見の発信の場を設定することから子どもたちの表現力の育成を図る。
私自身も子どもたちの表現力育成のため、子どもたちと積極的に関わっていく覚悟である。
結びの文になります。
書き出しと結びの文は大きく変えなくても大丈夫です。
型を覚えて少し修正を加えると良いでしょう。
自分の意見を最後に繰り返しましょうね。
論文の「解答・例文・書き方」まとめ
さて、今回の解答・例文は以上です。
基本的な論文の書き方としては、型を意識していけば大きく減点されることは無くなるはず!
他にも頻出テーマの解答・例文をたくさん載せていますので参考にしてみてくださいね。