みなさんこんにちは。教員採用試験の対策講座へようこそ!
教員採用試験では、面接試験の中で模擬授業を求められることがあります。
Q、模擬授業は面接試験で必ず実施されるものなのでしょうか?
Q、また、模擬授業を突破するコツは?面接官はどこを見て評価をするのでしょうか。
本記事では、実際の面接試験から模擬授業の流れと、模擬授業突破の対策をお伝えしていきます。
模擬授業とは
模擬授業は必ず実施されるわけではない
そもそも教員採用試験で実施される模擬授業とは何なのか。
模擬授業とは、面接官の前で実際に授業の一部を演じることです。
多くの自治体(都道府県)で、個人面接の中で行われることが多いです。
※さらに面接の中で模擬授業が行われるかどうかは、受験者や面接官によって違いがあります。
同じ年、同じ日の受験者の中でも
「模擬授業があった」
「模擬授業ではなくポイントはどこかだけ聞かれた」
と、求められた内容は違います。
つまり、いつでも模擬授業をできる準備をしておくと良いということが言えます。
「この授業のポイントとなる部分を模擬授業で演じてみてもらえますか」
なんて言われたら、模擬授業スタートの合図です。
事前に学習指導案の提出をしている都道府県では、提出した学習指導案に質問をしていく流れで、その授業案の模擬授業を求められることがほとんどです。
ここからは受験者が模擬授業を面接官の前で行うわけですが、もちろん目の前に子どもたちはいません。
しかし目の前に子どもたちがいる想定で授業の一部を演じなければならないのです。
話すのは受験者1人。
面接官は反応してくれません。
- 孤独
- 気まずさ
- 恥ずかしさ
これらの感情との闘いとも言えます。
模擬授業の時間はどのくらいか
模擬授業は1時間まるまる演じるわけではありません。
限られている面接試験の中で行われるわけですから、長くても5分程度でしょう。
個人面接の中で模擬授業を取り入れている多くの自治体では、
1分~5分程度
と考えておくと良いでしょう。
個人的に聞いた情報としては、1分~2分程度の方が多かったように感じます。
参考までに。
ここまで模擬授業について説明してきて、
「自分にはできるの?」
「準備が大変そう」
と感じた方もいらっしゃると思います。
実際の模擬授業ではコツを掴めば初心者でも対応ができますので、合格を目指すみなさんはこのまま読み進めてくださいね。
模擬授業を突破する方法・コツ
模擬授業を突破するコツを知っているか、活かせるかで面接試験の評価に大きく差が付きます。
ここでは実際に模擬授業を突破するためにできる工夫をお伝えしていきます。
NG例
- 声が小さい
- 淡々と話すだけ
- 身振り手振りがない
- 話が長い
- 表情が変わらない
- 抑揚がない
- ポイントがどこかわからない
本当に教育実習を終えて受験しに来たの??
なんて思われるクオリティーだと、その後の質問も厳しくなるかもしれません。
上記のNG例に注意して準備をしておきます。
学習指導案に沿って要点の部分を演じる
先ほどもお伝えしましたが、模擬授業は事前にあなたが提出した学習指導案への質問中にされます。
ですので、
もし模擬授業を行う場合、どの部分を演じれば面接官に良い印象を与えられるか
を考えておきましょう。
表情を変える
面接官と向き合っているからとこわばった顔で模擬授業を行うのはNG。
目の前には子供たちがいる体で、笑顔を見せたり、驚いた顔をしたりと表情を変えながら演じましょう。
抑揚をつける
表情を変えるというのと似ていますが、話し方にも緩急・抑揚を付けましょう。
ポイントとなる部分を少し大きな声で話したり、話す速さを変えて面接官にポイント部分がすんなりと理解できるように話し方を工夫しましょう。
子どもたちの反応を予測する
目の前にいるのは面接官ですが、子供たちがいることを想定して模擬授業を演じます。
その際に、「この質問をしたら、子供からはこう返答が来るな」ということを考えて、子供たちとやり取りをしているイメージで模擬授業をしましょう。
授業のポイントとなる部分は子供たちとの問答の中にあることが多いため、この点も工夫してみてください。
面接官への途中説明はいらない
模擬授業の途中で、面接官に「この後、こういう作業をします」なんて説明はいりません。
基本的には
- 面接官の方が「そこまで」と言う
- 指定された時間が経ったと思った時
上記のタイミングで模擬授業を終えましょう。
途中で面接官に質問しても、模擬授業の一環と捉えられて返答がないことも。
心が折れるだけなので、模擬授業を始めたらそのまま終わるまでしっかりと演じましょう。
だらだらと話さない
要点を掴み、多すぎる説明は避けましょう。
模擬授業の時間は長くても1分~5分程度。
本来の授業の流れでは5分~10分の説明が必要な授業だとしても、その部分を面接官にずっと見せてもポイントや工夫した点が伝わりません。
「その説明だけ?」
「何がこの授業のポイントなの?」
「毎回長い話を聞かせて終わり?」
としか思われませんのでご注意を。
先ほどの話にもなりますが、事前に模擬授業で演じる部分を考えておきましょう。
工夫した点を説明できるようにしておく
模擬授業後によくある質問のひとつに、
「いまの模擬授業の中で工夫した点はどこですか」
と言う質問があります。
まず聞かれる質問ですので、自分で工夫した点をいくつか答えられるようにしておきましょう。
事前に模擬授業の練習をしておく
何事も練習が肝心です。
模擬授業で演じる部分を決めたら、実際に声に出して演じる練習をしておきましょう。
1日で練習はできますし、10分程度時間を取って練習するだけでもかなり本番は演じやすくなります。
直前対策でも、模擬授業のイメージトレーニングをすることをおすすめします。
面接試験から模擬授業までのよくある流れ
よくある模擬授業までの流れを簡単に説明します。(東京都の過去を例に)
step
1集団討論
まず、集団討論を行います。
集団討論中には模擬授業は実施される確率は低いでしょう。
step
2個人面接
次に個人面接になります。
個人面接の中でも、受験者自身の背景についてや学校現場を想定した場面指導は模擬授業と関係なく答えていきます。
step
3途中で学習指導案についての質問
個人面接の途中で事前に提出していた学習指導案についての質問になります。
ここまできたら、模擬授業が来る心の準備をしておきましょう。
step
4模擬授業
面接官に、「実際に演じてみて」と言われたら、模擬授業スタート。
先ほどのポイントを意識して練習した通り演じましょう。
※場合によっては模擬授業がない場合もあります。
以上、簡単に模擬授業までの流れを説明しました。
東京都の小学校全科を受験する場合、かなりの確率で模擬授業が実施されているなど、希望する校種によっても差があるみたいです。
教員採用試験の模擬授業の対策をしておこう
以上、ここまで模擬授業を突破するためのコツをお伝えしてきました。
面接官がどこを評価しているのか。
また、あなたがどの部分を評価してほしいのかを考えて演じる部分を選んでみてくださいね。