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【公務員試験】小論文の書き方はこれだけでOK!コツと対策まとめ

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公務員を目指すみなさん、小論文の書き方講座へようこそ!

本記事では、小論文添削のお仕事をさせてもらっている私が、小論文の書き方(初心者に特におすすめの書き方)をお伝えしていきます。

 

本記事では、

「小論文の書き方がわからない」

「小論文の参考書の例文が難しくて頭に入ってこない」

「もっと簡単に小論文を書けるようになりたい」

という悩みを持つ皆さんに、

初心者でも簡単に合格ラインを突破できる小論文の書き方や例文・模範解答をお伝えしています。

 

 

▼こちらの小論文対策記事も参考になります。ぜひとも参考にしてみてください。

 

小論文の書き方と8つのコツ

  1. 小論文の型を意識する
  2. 事例や時事問題を入れる
  3. 一文は短く
  4. 文末表現に統一感を
  5. 時間配分
  6. 頻出テーマを知る
  7. 内容以外の文章は使いまわす
  8. 文字数は9割以上書く

 

1.小論文の型を意識する

小論文は型を意識して書くようにすると読み手(採点者)に伝えたいことが伝わりやすい。

ここでは2つの型をお伝えします。

自分の得意な型を身に付けるのもいいし、テーマや書く内容に応じて型を柔軟に変えても良いでしょう。

 

【小論文の型】

・3段落構成(序論、本論、結論)

「序論」・・・出題テーマに対しての自分の意見・方向性を書く。背景や課題にも触れるようにして、この後の方向性を示すと良い。

「本論」・・・問題に対する自分の回答をできるだけ具体的に示します。

内容はこの本論に詰めるべきなので、本論が文章量多めになるように構成を考えましょう。

⇒また本論は「論」「例」「策」の流れで書くようにしていけると、文字数を稼げるだけでなく、読み手(採点者)に伝わりやすい小論文に近づきます。お試しを。

例)

「論」・・・未来の担い手育成のため少子化を防ぐ

「例」・・・老々介護の現状

「策」・・・育児休暇の充実・徹底

「結論」・・・簡潔に自分の意見・考えを振り返りまとめる。

 

・4段落構成(起承転結)

「起」・・・問題を正確に捉える。背景も示す。

「承」・・・自分の意見を述べる。

「転」・・・反対の意見を述べ、それに対して自分の意見・主張の良さ、大切さを伝える。

「結」・・・自分の意見を振り返り、簡潔にまとめる

 

個人的に、800字~1500字程度の論文・小論文では

「3段落構成」

をおすすめします。

 

4段落構成では「転」の部分で違う意見を述べていきますが、考えるのに時間もかかりますし、内容のズレが起きやすいです。

また場合によっては問題に対して正対していない小論文が出来上がってしまいます。

ですので、3段落構成を軸にして「序論」「本論」「結論」で考えていけると良いかと思います。

起承転結に自信がある、慣れている方はそちらでもOK。

 

2.事例や時事問題を入れる

どんなテーマの小論文でも、例文や時事情報を入れることで説得力が増します。

 

例)

地球温暖化が問題になっている。⇒環境を変えていかなければならない。

というよりも、

地球温暖化が問題になっている。⇒ニュースで平均気温の上昇を注意喚起されている⇒実際に熱中症になる人が増えているとの統計もある⇒環境を変えていかなければならない。

としたほうが、説得力があります。

 

 

3.一文は短く

読み手が理解しやすいように、一文は短くを心掛けましょう。

大体4秒ほどで読み切れる文章がストレスなく読んでもらうためには適切な長さと言われています。

読む時にはリズム感も重要。リズムが崩れると内容理解が困難になるので注意したいポイントですね。

 

 

▼悪い例)

社会に出るのを怖がる若者が増えてきているが、原因としては社会に出てからのパワハラやセクハラなどの問題をメディアが拡散しすぎていたり、自分に自信が持てなかったり、そもそも若者の就職活動の形式に問題があったりしており、若者を取り巻く環境が大きく変化していかない限りは今後ますます社会に出られない若者が増えていくのではないかと考え、若者が社会に貢献していけるような社会基盤を作ることこそが今の社会に求められることだと思う。

 

⇒うーん、これだと何を伝えたいのかのかいまいちわかりませんね。

 

 

▼良い例)

若者の社会進出の機会が減少している。いわゆるニートと呼ばれる仕事をしない若者が増えている。原因としては自己肯定感の低さやハラスメントの存在、情報に対しての耐性の欠如が挙げられる。若者が一層社会に貢献してくために上記3つの視点から改善点を述べる。

 

⇒文章自体もすっきりしましたし、この後の文章の方向性も示すことができました。

採点者が理解しやすい小論文が書けると合格に一歩近づきます。

あかす
「一文は短く」が鉄則です

 

 

4.文末表現に統一感を

文末表現には

「~です」「~ます」というですます調や

「~だろう」「~だと思う」「~かもしれない」などの予想を述べる文末表現があります。

 

 

自身が公務員になったとしてできることについての自分の意見を求められることが多い公務員試験では、

「~である」「~だ」「~する」「~行う」

といった言い切る形の文末表現を心掛けましょう!

自分に意見に自信をもっているのだと強い思いが採点者に伝わります。

 

 

ちなみに

「~と思う」「~したい」

という文末表現を使う受験者もいますが、願望や希望、自信のなさが含まれている表現になるため、なるべく言い切る形の表現で統一しましょう。

 

 

5.時間配分

時計

小論文を書くときには時間の使い方も工夫します。

試験開始直後すぐに書き始めるのはあまり得策ではありません。

最初は問題文を正確に読み取り、構成を考える時間を取るようにしましょう。

 

例)60分の小論文試験の場合

・試験開始後、問題を正しく読み取って構成を考える(5分)

・序論(10分)

・本論(30分)

・結論(10分)

・振り返り、誤字脱字のチェック(5分)

※時間配分は一例です。

上記のような割合にして考えていけばよいでしょう。

 

 

本論を充実されるのが基本ですので、本論に時間をかけるようにします。

 

あとは最後に誤字脱字のチェックの時間があると安心です。

試験終了5分前までにはひと通り書ききれるようにしておきましょう。

 

 

6.頻出テーマを知る

公務員試験には頻出テーマがあります。

知っておくだけで、対策が取れますので是非確認しておきましょう。

時間がある方は、それぞれのテーマについての小論文の構成を考えておくと良いでしょう。

 

【公務員試験:小論文頻出テーマ】

・地球温暖化

・熱中症予防

・少子化対策

・高齢化社会、高齢社会、超高齢社会

・介護保険の充実

・自治体、地方、地域の活性化

・公共交通機関の充実

・地震対策

・防災対策

・外国人観光客

・2020東京オリンピックに向けての施策

・女性の働き方

・学校運営

・個人情報の取り扱い

 

これらの頻出テーマについて、その背景や課題、取り組みや方策、対策を考えておくと小論文の構成が楽になるでしょう。

 

▼他にもテーマを知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

 

 

7.内容以外の文章は使いまわす

小論文の型にはめていくように文章を構成していくため、テーマが変わっても流れは同じで大丈夫です。

つまり、内容以外は同じ文章を使いまわしていくと効率が良いです。

 

基本的には「3段落構成」がおすすめだとお伝えしました。

「序論」「本論」「結論」の3段落ですね。

 

次の論につなげる文章や結論へのつなぎ方、結びの文章などは結構使いまわせますので、テーマごとに変えなくても良いところは工夫してみてください。

 

 

▼結びの文での使いまわしの例

「以上、○○の充実を図るところから○○を目指していく。公務員として、一人の人間として○○区の行政をさせていく覚悟である」

○○に入る部分を変えるだけで他のテーマにも使いまわせます。

こういった使いまわしの利く文章を考えておくと良いですね。

 

8.文字数は9割以上書く

公務員試験では文字数が指定されてるケースが多いです。(というかほとんど)

指定された文字数の9割は必ず書くようにしましょう。

 

自治体によっては足切りライン(ここまでの文字数書いていないと読みませんよー、そのまま不合格ですよー、という文字数)が設定されていることも。

 

9割書いていれば足切りラインは超えているでしょうから、必ず9割は文字数を稼ぎましょう。(中身のある稼ぎ方で、です)

 

ちなみにこの文字数は実際の字数ではなく、空きマスも含めての文字数になります。

飛ばした空きマスも文字数にカウントしますので、最後の一文字までの全マスが文字数となります。

 

 

公務員試験の小論文の書き方まとめ

本記事では、公務員試験の小論文の書き方とコツを紹介してきました。実際に例文や模範解答が見たい方は、下の記事も参考にしてみてください。

※以下の記事は教員採用試験を例にしていますが、基本的には公務員試験と同じ出題方法ですので気にせず読み進めて参考にしてみてください。

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